悪口を言わない人
私は自分が手をつけた仕事は出来るなら最後まで自分で仕上げたいと思うタイプだ。
Aさんは、自分が手をつけた仕事でも、面倒な作業のところから人に引き継がせることが多かった。
最初は「時間が間に合わなかったのかな」とか「来店するお客さんが多くて出来なかったのかな」なんて思って気にしていなかったけど、いつもそうだったから、だんだん私も他の社員も「面倒なところを避けてるんだな」と気づき始めた。
そして他の社員と「また面倒なところを残されたよ」「またー?」みたいな会話をするようになった。
これって悪口なのかな?
これが悪口なら、私は悪口大好き人間である。
悪口聞くと気分が悪くなるっていう人もいるけど、私は聞くのも大好きだ。
このAさん、悪口を言うのが大嫌いな人で、絶対に人の悪口は言わない正義感に溢れた人だった。
でも社員のほぼ全員に嫌われてて沢山悪口言われてた。
「人から悪口を言われたくないから自分は悪口言わない」っていう人いるけど、悪口を言ってなくても悪口を言われることはあるようだ。
私の友達BとCも悪口を言わない人だった。(2人とも去年サヨナラした。)
Aさんも含め、この3人に共通する悩みは「友達が少ない」だった。
思うんだけど、「悪口が嫌い!」って公言して悪口をシャットアウトしちゃったら、人がどういう所で腹を立てるのかっていうのを知ったり考えたりする機会が少なくなる可能性はあるんじゃなかろうか。
Aさんは嫌われてたし、
BとCは人から怒られやすかったから。
何で怒られたのかも分かってなさそうだった。
↑ またこれが人をイライラさせるんだよね。
人の気持ちに鈍感なところも3人は共通してた。
「悪口嫌い」って言われると、私みたいな人間は会話に気を使ってしまい喋りにくくなる。
私は悪口というのがどこまでの範囲を指すものなのかよく分かっていない。
「あいつ死ねばいいのに」とかそういうのは本物の悪口だと分かるけど。
冒頭に出した会話は、私にとっては悪口では無く、事実を話してるだけだと思うからだ。でも人によっては悪口と受け取られる可能性もある。
正義感溢れる人は、思ったことは本人に直接言えばいいじゃないと言う。
それもまたなんだかなと思う。
明日も明後日も顔を合わせる人とギクシャクした関係になるのは気が重い。
ABCの3人は「悪口を言わない自分」っていうのを鼻にかけてた感じもした。
私はそれがそれほど立派なことだとは思わない。(天邪鬼だから)
常識的な悪口を普通に言えちゃう人のほうが私は好感が持てるし信頼する。
気持ちに蓋をして生きてる人とは友達になりにくい。(急な結論)